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この発想とデザインがおもしろい
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この発想とデザインがおもしろい

第9回6月12日更新

生活品の優れもの

ももせいづみ[生活コラムニスト]

プロフィール

しゅろのほうき

5年ほど前、イギリスのおそうじ会社の方が書いた「スピードクリーニング」という本で、目からうろこのそうじ技に出会いました。掃除機をかけるまえに、ほうきで机や家具の下のほこりを掃きだしておくと、そうじの時間も手間も格段にラク! というアドバイス。おお。

やってみて納得。日本の狭くて家具がごちゃごちゃしている部屋に掃除機をかけようと思うと、家具を動かしたりどかしたりするのが大変。ほうきなら、椅子の足にからまったほこりや、ドアや幅木の段差に微妙にたまったほこりまで掃き出せます。事前にこうした作業を済ませておけば、掃除機の通電時間も少なくて済むから、節電にもなる。暮らしの賢い知恵なのでした。

できれば、このほうきはよく目に付くところに出しっぱなしにしておきたい。そうじは「誰も見ていない場所で一人でやらず、家族で楽しみながらやろう」。そして「道具はしまいこまずに、平行移動で数歩以内に手が届くところに出しっぱなしにして、家族全員で使おう!」というのがネオ家事道をまい進する私のモットー。そのためにも、道具はいいデザインを選びたいと思ってきたのですが、ことほうきに関しては、デザインも使い勝手もいいものがなかなかみつかりません。

いろいろ試行錯誤を経てたどり着いたのが、しゅろのほうきでした。このしゅろほうき、日本では職人さんが減って、工芸品としてびっくりするような値段がついています。いい道具にお金を使うことで道具への愛着が生まれたり、大切にする気持ちが芽生えることもあります。でも1本2万円近い京都のほうきを手に入れてはみたものの、私の中ではどうにもこのほうきの存在感のバランスがうまく取れない。なんというか、もったいなくてぞんざいに扱えない感じが、「毎日気軽にがしがしそうじ」という元気な家事の気分にそぐわないんです。貧乏性なのかな、居心地が悪いんです。
そこで、友人と上海までほうきを探しに行くという暴挙に出ました。上海では、今もしゅろのほうきが日用品として手軽な価格でたくさん作られている、と聞いたからです。写真の右手にあるのが、日本の職人さん作で2万円弱。左手が中国製で2835円。やはり職人技は美しさが違いますが、ほこりやゴミを気兼ねなく掃き出せるのは、お手ごろな中国製。道具の価格というのも使い手の行動に大きな影響力を持つものなのだなあ、ということを実感した、ほうき探しの旅でした。
デザインのお値段。人それぞれの基準があるでしょうけれど、汚れて消耗品となる道具には、気兼ねなく使って処分できる気楽さは必要なんだと思います。ほうき、ぞうきん、クロス類は特に、いいデザインで使い勝手がよく、さらに「お安い」ことも自分にとっての選択基準になっているかも? と思う私なのでした。

追伸:この中国製のほうきは、使い勝手がとてもよかったので
その後友人と運営するネットショップで仕入れて売っています。
http://www.chikuwa.com

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ダイソン。吸引力の変わらない、ただひとつの掃除機。
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