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この発想とデザインがおもしろい

第10回6月19日更新

家電を中心とした機能デザイン

戸井田園子[インテリアコーディネーター]

プロフィール

家電デザイン古今東西〜掃除機は住宅事情を写す鏡!

前回・前々回で、冷蔵庫・洗濯機と主婦の三大家事の内「炊事・洗濯」の家電についてお話してきましたので、今回は残る「掃除」の家電=“掃除機”についてみていきましょう。掃除は主婦の嫌いな家事でもトップクラス。それゆえに、今後の進化も期待したいところですね。そんな未来像にも迫ってみます!

掃除機はカーペット文化から始まった

「タテ型」洗濯槽

世界初の“電気掃除機”は1899年・米国で登場。ヨーロッパでも1901年・イギリス人によって発明されます。その仕組みはすでに現在の掃除機と同じ、空気を吸ってホコリやゴミを本体に集める“真空式”というものでした。この、吸い込むタイプの“電気掃除機”(真空式掃除機)が発明されたのは、カーペットが西洋で使われる様になったことがきっかけ。土足でカーペットの上を歩く西洋では、毛足の中に入り込んだホコリや泥をかき出して吸い込むことが、強く求められたのです。

ちなみに、日本の“電気掃除機”第一号も意外と早く、1931年(昭和6年)。欧米で“電気掃除機”が発明された後、約30年経ってからの上陸ということですね。国産1号機は「ホウキ型」と呼ばれるタイプ。米国の“電気掃除機”をモデルに作成したとのことですが、何だか親近感を感じます。掃除と言えば、日本ではゴミをホウキで掃きだすのが定番。欧米ではモップなのかもしれませんが、そんなホウキやモップのイメージを反映したデザインだと思いませんか? ホウキは西洋の魔法使いも愛用していたようですから、きっと万国共通だったのでしょうね。

日本の掃除機ブレイクもカーペットと二人三脚

「キャニスター型」掃除機しかし日本での“電気掃除機”は、冷蔵庫や洗濯機に比べると普及が遅かったとのこと。それはなぜでしょう? 日本の床材は、畳や板の間が多く、ホウキがあればそんなに問題はありませんでした。そのため、掃除機の必要性は低く、おのずと普及は遅くなったようです。その後、日本でカーペットが大人気となり、それと時を同じくして掃除機の普及もすすんだと言われています。こうして“電気掃除機”は、私たちの生活に無くてはならないものとなっていったそうです。

現在“電気掃除機”と聞き思い浮かべるのは、タイヤ付き本体からホースが出ている「キャニスター型」ではないでしょうか? もちろん、スタンド型・スティック型・ハンディ型など、タイプもいろいろと増えてはいますが、モーターやダストボックスを持ち上げて掃除をするよりは、コロコロと本体を引きずりながら掃除をするスタイルが手軽で楽チン! ということですね。納得のデザインです。

未来の掃除機は、ダストバスターズ仕様だ!

ランドセル型!?しかしこの“キャニスター型”、本当に日本の生活にフィットしているのでしょうか? 欧米と比べ室内が狭く、上下階の移動が多い日本の住宅事情。さらに、床を転がる本体やタイヤ部分で、家具が傷つくことを気にする日本人気質。これらを考えると、より小型で小回りが利くことが求めらているのでは...。ならば!いっそ、ランドセル型にしてしまうのはどうでしょう。もちろんデザインは近未来をイメージさせるような宇宙仕様。これなら、なかなかイケるのでは?

こうなれば当然、掃除機を背負うのは男の仕事です! 週末は、あちらこちらでお父さん達が、ゴーストバスターズならず“ダストバスターズ”と化して、ホコリ退治をしてくれる日も近いかもしれません。イヤ〜、楽しみですね。

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ダイソン。吸引力の変わらない、ただひとつの掃除機。
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