家電が普及しはじめた遠い昔、生活家電はほとんど白でした。そのため、家電業界では『白物家電』という言葉が未だに使われます。その後、家電に花柄模様がついた時代がありました。今ではすっかり姿を消していますが、どの家庭にも花柄のポット・炊飯器があったものです。そして、白や黒を基調としたシンプルなデザインが主流となっていきました。しかし、最近“色”のついた家電が登場し、市場にインパクトを与えています。そこで、白物家電から『色物家電』へと変化を遂げている家電に注目してみました!
最近登場した『色物家電』と言えば、まず思い浮かぶのが“赤”のオーブンではないでしょうか?このボディカラーに、大きなインパクトを感じた方は多かったと思います。“赤”はもともと刺激的で印象に残る色。ステンカラー・白・黒といった落ち着いた色が多い家電の中に、突然登場した“赤”は、当然目立つ存在となります。しかもその面積が多いため、さらに印象が強く残ったのです。このカラーデザインがあったからこそ、一躍注目をあびることになったと言っても過言ではないでしょう。
こちらも、今までの常識を変えた『色物家電』です。インテリアコーディネーションをする者にとって、エアコンは頭痛の種。インテリアイメージを壊さないよう、できるだけ目立たなくするのが定番です。そのため、ボディカラーは壁に同化させる白が大半でした。そんな中、カラーパネル仕様が登場。正直、発表当時は「えっ…エアコンに色?」と思いましたが、なんと今では10色ものカラー展開にパワーアップ。人気も上場の模様。どうせ目立つなら、カラーコーディネーションに一役買ってもらおうと言う発想の転換が、功を奏した成功例と言えますね。
そして今、注目を集めているのが“黒”の炊飯器。この炊飯器、本当に真っ黒。売り場に出向くと、白い炊飯器が所狭しと並ぶ中、黒々と光ったこの炊飯器がイヤでも目に飛び込んできます。土日の売り場では、たくさんの人がこの炊飯器の周りを囲んでいるほどです!「調理家電=清潔感=白」が一般的になりつつある中で、“黒”という色が斬新に映るのでしょうね。しかし日本は、漆塗りの黒に代表されるように、食卓まわりに“黒”の違和感は少ないはず。斬新なだけでなく、その国の文化に馴染むことも踏まえたカラーデザインだったからこそ、注目を集めていると感じます。 このように、改めて言うまでもなく“色”はデザインの大事な要素です。しかし、ただ色をつければ良いと言うわけではありません。今まで使わなかった“色”とその“使い方”により、新しいデザインとして私たちに新鮮な印象を与えてくれるのです。機能優先で、色を楽しむことが少なかった日本の家電にも、やっと大人の色気がでてきたようですね。そんな色物家電を上手にとりいれて、家事が少しでも楽しくなるのを期待したいと思います!