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夏になるといつも愛用している水筒があります。カラフルな樹脂製の軽いボトルで、中心に保冷剤のスティックが入る仕組みのアメリカ製。これに、自宅で水出しで簡単に作った麦茶や緑茶、中国茶などを入れて外出時にバッグにポン。4〜5時間は飲み物を冷たい状態に保ってくれるし、大きい500mlのサイズはペットボトルホルダーにぴったり収まるので、子どもが友だちと遊びに出かけるときなどには、これをもたせます。軽いので、魔法瓶型の水筒より気軽に持ち歩けるのがいい。
無駄にペットボトル飲料を買ってゴミを出す手間もないし、安上がり。何よりも、バッグから出てきたときに周りの人が「かわいい!」と言ってくれる。暑い日の、私のちょっとした楽しみなのです。
冬には手ごろなサイズの魔法瓶型の水筒も活躍します。ブルーにオレンジとピンクのかわいいドット柄のポットは、去年パリでみつけたもの。コーヒーやハーブティを入れて持ち歩いて、電車の待ち時間やちょっとした休憩時にティーブレイク。コーヒーショップを探して混雑の中であまりおいしくないコーヒーをいただくより、一人のときはこちらのほうが数倍ほっとします。でね。この魔法瓶もたまらなくかわいいでしょ。持ち歩くのがうれしくなるデザイン。誰かに見られたときに「かわいい!」「どこで買ったの?」と声をかけてもらえるものを身の回りに置くのは、私の幸せのエッセンスになっているような気がします。
さて、そこでちょっと気づいたのです。これらの水筒、日本製ではほとんど欲しいものがみつからないのです。デパートやホームセンターで水筒売り場に行くと、並んでいるのは実用本位の水筒ばかり。ご丁寧に男の子用と女の子用に色分けがされているものもあります。用途としてスポーツや遠足が想定されているわけで、そこに「普段の生活で大人の男女がちょっと持ち歩く」ことはあまり考えられていないことが、デザインからよくわかります。遊び心のあるデザインにもほとんどお目にかかりません。機能的にすばらしくても、これはちょっと残念。
会社に行くときや外出時、大人も水筒があれば便利。バッグからさりげなく出てくるかわいい水筒は、今の時代は逆におしゃれな行為だと思うんです。そもそも「あ、この水筒に入れて持っていけばいいんだ!」と私が思いつくことができたのは、前述のかわいいポットたちと出会えたからこそ。デザインひとつで、使い方への想像力が広がることもあれば、制限してしまうこともある。デザインが人の想像力に働きかける力って、あなどれないなあ、と思います。
実用品こそ、おしゃれにかわいく。さらに、性別や年齢を限定しない形で。いいデザインが街にたくさんあふれてくれるといいな、と思っています。
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