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この発想とデザインがおもしろい
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この発想とデザインがおもしろい

第24回11月27日更新

家電を中心とした機能デザイン

戸井田園子[インテリアコーディネーター]

プロフィール

家電デザイン古今東西〜生活が変われば暖房器具も変わる!

いよいよ寒い季節となりました。皆さんのお宅では、どんな暖房器具を使われていますか? 電気暖房と言えば、エアコンを使われる方が多いと思いますが、その他にも、ファンヒーター・オイルヒーター・ハロゲンヒーター・カーボーンヒーター・こたつ・ホットカーペットなどなど、最近は実にいろいろな種類があります。実は、この暖房器具にもお国柄が現れるものです。では、わが国の暖房からみていきましょう。

【座】の生活に密着した“こたつ”

日本の暖房機の代表と言えば“こたつ”です。もともと、日本の暖房は“いろり”がスタート。床に座る生活をする日本では、低い位置である、床面に火を炊くことで暖を取りました。その延長として、室町時代頃に“こたつ”が登場します。その後、電気こたつが登場するのが、昭和30年(1955年)頃。そして現在も愛され続けています。その歴史の長さは、なんと500年以上! まさに、床に座る【座】の生活スタイルである、日本ならではの暖房器具と言えます。そして、ホットカーペットも日本独特の暖房器具。靴を脱いで生活し、床に座る習慣が、このホットカーペットという発想につながるのです。まさに、生活スタイルに密着したデザインの典型と言えます。

部屋全体を暖める【椅子座】の生活

一方、西洋では、暖炉に見られるとおり、壁面に火を炊くことで暖をとりました。これは椅子に座る生活だから。椅子座の場合、日本のように、足などを局所的に暖めるのが難しく、部屋全体を暖めなくてはならないからでしょう。そして、暖炉に代わって登場したのが“ストーブ”です。ちなみに、国産ストーブが登場したのは、明治時代。イギリス船で使われているストーブを見て、同じものを作ったのが始まりとのこと。最近は、室内で燃焼するタイプのストーブは敬遠されていますが、昔ながらのストーブの温かみのあるデザインが好まれ、電気タイプで炎が見える、なんちゃってストーブも人気を集めているようです。

生活スタイルの変化が器具デザインを変える

また、優しい暖かさの“オイルヒーター”も人気です。これは、石造りの建物が多いヨーロッパ出身の暖房器具。火を使わず、輻射熱で部屋全体を暖めます。蓄熱効果の高い外壁を、輻射熱でじっくり暖めるため、暖かさが長続きするのです。そのため、風通しが良い日本の木造家屋には不向きでした。しかし、最近の住宅は気密性がアップし、輻射熱で充分に暖かくできるため、人気がでたのだと思われます。このように、生活スタイルと器具デザインは、切っても切れない関係にあるものです。西洋スタイルの器具デザインが人気となるのは、単に憧れや流行だけではなく、日本人の生活スタイルが変化した証拠と言えるでしょう。

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ダイソン。吸引力の変わらない、ただひとつの掃除機。
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